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春は出会いと、別れの季節

今年も桜が世間を賑わせたかと思うと、あっという間にお花見シーズンも終焉を迎えた。まだ、というべきか、もう、というべきか分からないが4月になった。

桜といえば母が1番好きだった花で、大分にある片山家の墓石にも桜が描かれている。

10年くらい前に母が墓の横に桜の苗木を植えて、毎年少しずつ少しずつ大きくなっている。

墓は山の中にあって、森に囲まれている。

いつも墓参りに行くと野生のカラスがいて、よくエサをあげていた母に懐いていた。

カラスが人に懐くのは信じられない話だけど、毎回毎回墓参りに行くたびにエサを置いていると母の車が墓の前に止まった瞬間にカラスがやってくるようになった。

恐らくつがいであろう2匹。

「野生のカラスにエサなんて…」とぶつぶつ言っていたぼくもこの前、母の車で墓参りに行ったらあの2匹が飛んでやってきたので、買ってきておいたエサをそっと置いて帰ってきた。

最近はというと、やはりライブを月10本くらいのペースでやっていて、ありがたいことに色々な土地に行っている。

と、同時に気の合う友達と呑んだくれたり、ラジオで新しい音楽と出会ったり、女の子の尻をおっかけたり、相変わらずな生活を送っている。

これは前々から思っていることだけど、僕はバンドの運営も上手いわけじゃないし、頭も決して良い方じゃないけど、いい人と出会う運だけはある。

バンドの友達、先輩、デザイナー、カメラマン、イベントをやってる人や、ショップの人…

こうやって職種を越えてよくしてくれる人がいて、この人たちには本当にいつか恩返しをしたいと思っている。大切な、大好きな人たちだ。ファミリーだ。

きっとこの人たちがいなかったら、呑みに連れ出してくれなかったら、僕は1人で呑んだくれて酷いことになってたと思う。

そして新しい曲も作っている。

初めての曲をライブで積極的にやっている。
前のブログに「怖いことがなくなった」と書いたがこれは曲に関してもそうで、以前は怖くてやれなかったようなアプローチもできるようになった。

伝えたいことが根本に強くあるかぎり、自分らしくないと思っていた歌い方だろうが、自分らしくないと思っていた言葉だろうが、強く揺るぎなく出せるようになった。

新しい曲で「もう一度出会えたのなら、強く愛を確かめ合おう」という内容の曲を書いた。

ただただ甘い言葉を列ねた曲だけど、これは今じゃないと書けなかった歌だ。

去年のツアータイトルから「MAKE A GIRL」と名付けた。きみにも聴かせることができたらいいな。

春は出会いと、別れの季節だという。

新しいことが始まる季節で、新しいことが始まるということは新しい出会いがあり、そして別れもあるという。

でも僕は、もうこれ以上に別れは欲しくない。例えそれによって新たな出会いがなくなるとしても。

きっと生きていくなかで、人生の道を進んでいくなかでそれは必要不可欠なことかもしれない。だけど今ある環境を大事にして、おもしろおかしく上がっていきたい。

それができるかどうかは、自分次第だ。

 

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