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Droog無期限活動休止について

Droogの無期限活動休止を発表しました。

 
まずは、突然の活動休止発表で驚かせてしまい申し訳ありません。

幼馴染みが遊びで始めたバンドがここまで続くとは思っていませんでした。

また、ここで終わるとも思っていませんでした。

思い返すと本当に色々なことがありました。

片田舎で友達が集まり、ロックンロールに夢中になって、ライブをやり始めて、四人で東京へ来て、約十年間やってきました。

沢山の方々に力を借りながら、ひたすら自分達の信じる道を進んできました。

数え切れない出会いと別れを繰り返して、突き進んできました。

それもここで一旦、終わりのようです。

今回の話を初めて祐太朗からされたのは今年の一月のことでした。それから毎日考えて悩んで、悔しくて苦しくて、結局発表まで半年近くの時間がかかってしまいました。

常にライブをやっていたのに突然途切れてしまい、いつもライブを楽しみにしてくれていた方々にも心配をお掛けしてすみませんでした。

実は当初、最後のライブをやろうという話だったのですが、それも、もうやらないことに決めました。毎回ステージに立つ度に最後のような気持ちでやってきたというのと、これも不安定な “Droogというバンドらしい” と思っての決断です。

この十年間、夢を見続けることができて、とても幸せでした。

同じ夢を見てくれた方々には感謝と、あとは、申し訳ない、という気持ちでいっぱいです。

バンドというものは奇跡で成り立っていると常々感じていましたが、今回改めて実感しました。

今更ですが、胸を張って言えることは、Droogというバンドは本当に良いバンドでした。

僕の理想のロックバンドでした。

これまで夢を見させてくれてありがとうございました。

ただ、それでもまだ僕の中のロックは鳴り止みません。

どんな形であれ、またどこかで、会えることを祈っています。

 
2018年5月5日
Droog
カタヤマヒロキ

栄光に向かって走った あの列車には乗れなかった

気が付けばあと1日で2017年も終わる。

 

随分と久し振りの更新となってしまった。ごめんなさい。まあ、でもそんな感じでも良いよね。

2017年、あなたはどんな1年だっただろうか。


 

僕は去年末にCDをリリースしたから年明けにツアーが始まって、色々な土地へ行った。

ツアーが終わり夏頃からニューアルバムの制作へ入ったのだが、その間に解散問題もあった。

日々そのことが頭から離れず、色々な人へ泣きベソかいて相談もして(各位ほんっとーにお世話になりました)、なんとか一旦落ち着き、レコーディングを終えて秋にリリースもできた。

いつも以上に周りの存在が大きく感じた。毎日泥酔していて、もう死んでやる!と泣き喚いた。部屋の窓から飛び降りたら楽になるんじゃないのか?と、いつも考えていた。(これは今でもたまに思うけど…)

最近もよく一緒にやってたバンドの解散や、休止というニュースが入ってきた。そりゃこんだけやってたら嫌でも悲しいニュースは入ってくるのだが、やるせない気持ちになる。

バンドを始める前に好きだった本には「売れないバンドの一生はレコード会社の2年だ」といった旨が書かれており、ネガティブなニュースを聞く度にその言葉が頭をよぎる。

と、まあ、なんだか暗くなってしまったが、楽しいことももちろん沢山あった。基本的に誰かといるときは笑ってる1年だったように思う。

 


 

ヒロトの歌詞である「なるべく小さな幸せと/なるべく小さな不幸せ/なるべくいっぱい集めよう」

そうだよな、と思う。

「そんな気持ちわかるでしょ?」

うん、本当にわかる。

 

生きていれば、調子の良いときと悪いときが勿論あるが、そんな浮き沈みが個人的に大きい1年だった。波風を立てずに生きていくなんてまっぴらゴメンだけど、誰だって大きな悲しみなんて、訪れてほしくないものだ。

母が旅立ってから、3年。自分はもういつ死んでもいいと思う癖が付いてしまっていた。その瞬間に自分の人生も終わった、と。

ある意味「オマケ人生」とまで思っていたが、そんな甘えたことを考えるのは、もうやめなきゃな と思う。

来年から、じゃなく今から。

 


 

今年の大晦日はかなり冷え込むらしいよ。

テレビのお姉さんが言ってた。

これを見てるあなたがくれぐれも風邪など引きませんように。

大きな不幸せが訪れませんように。

嫌いな人やどうでもいい人には訪れていいけど、これを見てるあなたには訪れませんように。

幸せは自分で願ってね。

良いお年をお迎えください。

ライブはまだあるけどね。

まだ余韻に浸る暇なんてないけど。

明日も爆音の中で叫ぶ。

そして来年も、きっと。

 

2017年12月30日

カタヤマヒロキ

 

 

「Monochrome」超個人的全曲解説

2016年11月 別府スパビーチ

 

前作フル・アルバムを夏にリリースして4ヶ月という短い間隔でこうしてミニ・アルバムをリリースすることができた。

 

「命題」をリリースする段階でぼんやりと、冬にこの曲たちを出したいな、と思っていた。まず、その自分の中での構想が実現化したことが嬉しい。
このリリース直後のタイミングで改めて、ここ全曲解説を記載したいと思う。(クリスマスイヴに!)


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「Monochrome」

これを読みながら新譜「Monochrome」を聴くと、より近くに感じてもらう事ができると思う。

 

言っとくけど、長いよ?

よし、いこう。

 


【#1 青い道】

以前よりライブでやっていた「青い道」をやっと音源化することができた。結果的に今回のリード曲となった。

 

ひとつ前置きしておくと、去年出したライブDVDの特典にこの曲の弾き語りVer.が収録されている。この曲は2年と少し前にできた曲だ。
それから何度もアレンジをくり返し、何度も歌詞を書き換えた。作ったばかりの頃は「はじまり」しかなかった同曲に、「終わり」を付け、曲として完結させることが出来たので、音源化しようと思った。

 

それまでは曲の物語は、2番までしかなかった。それに3番が追加された。

 

歌詞で言うと、1番の「あてもなく歩いてた 探しものは なんだっけ」から、
3番の「あてもなく歩いてた 探しものは見つかった」と終わりをつけることができた。

 
「どんなことが起こっても、音楽を続ける限り、そして生きている限り、道は途絶えない」

そんな思いを込めて、アルバムのオープニングである一曲目に選んだ。
この曲ができたのは約2年前と先ほど書いたが、ちょうどこの曲を書いた直後くらいに母が旅立った。

 

ライブDVDに収録されている地元での弾き語り映像は、実は母親の初盆で別府へ帰省した際に撮ってもらったものだった。

2015年、8月のことだ。

 

その頃はまだあまり実感がなく、ただ鈍痛がずっとあるような感覚だった。小さい頃からの街並みを見るだけで鈍痛が走った。

 

そして、今回のミュージックビデオは母親の三回忌を兼ねて帰省した際に撮影してもらった。

 

あの時は笑えなかったことが、笑える。
あの時は1人で演奏していたものが、今回は4人で演奏している。

 

そんな前作からの続きとなっていて、巡り巡って全ての物事が繋がっていて、意味を持って、できあがった1曲です。

 

 

 


【#2 Tokyo Submarine】

前作「命題」に収録されていた「Tokyo Submarine」。大分から上京して、東京に住んで早5年。そんな中で感じる思いを書いた一曲。これと【Loser】については前回の解説でも書いたので割愛。

ただ、再録というのは初めてのことだったので、色々と面白かったし、分かったこともあった。再録した2曲を総じて前作に比べて、よりクリアに仕上がった。

 


【#3 Loser】

こちらも前作「命題」に収録されていた曲を再録音。前作に比べて、よりメロディラインの輪郭をはっきり立たせるアレンジに。

具体的に言うと、サビのコーラスを前作よりも増やして、いかにメロディラインを目立たせることができるかに挑戦した一曲です。

 


【#4 Make A Girl】

こちらはライブの定番曲を初音源化。

今までのDroogにはなかった曲調だけど、どこか切なさを感じさせる曲に仕上がったと思う。

この曲を書いているときは、自分の周りで暗い出来事ばかりで(まさに2年前くらい!)、まるで出口のない迷路に迷い込んだかのようだった。もう駄目だと思った。

 

でも、突然こんな曲ができた。無意識に。

 

これは、今思うになんだけど、そんな状態だからこそ今、自分が作る曲だけはせめて暗くない歌にしたい、と思って書いたんだと思う。

タイトルの「Make A Girl」は造語。
本場の人に聞いたら、意味はめちゃくちゃって言われたけど、どうしてもこの響きが気に入っていたので変えなかった。

 
意味は…

想像してみてね。

 

 


【#5 Rita】

「冬」、そして今回のアルバムカラーである「青」をテーマに制作された曲。

実は別府に住んでいる頃に悩んだ時によく行っていた近くの海を、思い出して書いた。

それともうひとつのテーマとして、八木重吉という詩人に「雨があがるように しずかに死んでゆこう」という一節があり、その言葉に影響を受けた。

これは解釈するに、雨が降り出したときはみんな気付くけど、あがる瞬間っていつの間にかあがってて気付かない、といった“静”の表現。

 

そんな“静かな終わり”というのをイメージした。サビの曲調がズチャズチャと軽快で明るいから(これもDroog初挑戦のリズム!)、歌詞は真逆をいきたいと思ったのがキッカケ。

 


【#6 Monochrome】

このアルバムのタイトルにもなった一曲です。母親の死の直後にこの歌を書いた。

タイトルの「モノクローム」の由来は「モノクローム」=「白と黒」=「骨と血」。

 

母親から受け継いだもの、ということ。
前回のブログでもふれたけど、アルバム全曲を通して、テーマカラーは「青」。だけど、自分の中にあるイメージは「ただの青」ではなかった。ずっと思い描いていた青は「白黒の上に乗っかった青」。

 

なのでタイトルを「モノクローム」とした。またの名を、「骨と血」。
このアルバムは、母が亡くなった頃に書かれた曲が収録されていて、前作「命題」よりも時系列的に前のストーリーだ。

 

全てのことが巡り巡って、繋がっている。
いや、繋がってきた。と言った方が正しいのかもしれない。
そして、これはまわりの人が助けてくれて、繋げていってくれているというのもある。

 

ひとりだったらとっくに途切れてたものを、たくさんの人が繋ぎとめてくれて、ここまできている。

 

それを途切れさせないように。

「Monochrome」=「骨と血」

 

まるで涙のような一枚ができました。

 


「Monochrome」
1人でも多くの人に届くことを願って。
2016年12月24日(クリスマスイヴに)
カタヤマヒロキ

 

 

生きている 風ひとつ

2015年8月

寒くなると家から出たくなくなる。

用事がある時以外は家に籠っている。家では料理はしないが、酒だけ沢山買い込んで家に籠る。この時期は焼酎のお湯割りが合う。大分出身なのでやっぱり麦焼酎が落ち着く。

オモチャの鍵盤を通販で買って遊ぶ。ピッポッペー。ポッポップー。そしてDVDを借りてきて観る。とうとうスターウォーズに手を出してしまった。一気に観る。映画を見てウォー!と叫んだのは久し振りだった。

 


 

前作「命題」をリリースして、4ヶ月。色々なことが起こって、色々なことが進んでいく。今月に新譜をリリースする。「モノクローム」という通算4枚目となるミニ・アルバムだ。

このアルバムについて、全曲解説はまたの機会に書こうと思う。

 

ただ、今言えるのはこのアルバムは「命題」より時系列的に“前”の作品、と言うこと。「モノクローム」はスターウォーズで言うと、エピソード1〜3で、「命題」が4〜6なのだ。

言わば、命題より前に出来ていた曲だけど、「命題」の時はアルバムの色に合わずに収録しなかった曲、そして今後シングルとして出そうと企んでいた曲が今作「モノクローム」に収録されている、と言うこと。

 

そして、全曲通してテーマカラーは青。曲にも絶対に“色”が存在すると思う。

 

ただ、自分の中で「ただの青」ではなかった。考えた時に「白黒の上に乗っかった青」だった。だから、タイトルはモノクロームと名付けた。続きはまた近々公開されるMVのタイミングにでも書く。

 

Droog アー写


早く、届いて欲しいと願う。
もう今年も終わる。

いよいよ、また師走の慌ただしい季節がやってきた。これからクリスマスやら、年末やらで街が騒がしくなる。
そんな中、きっと俺は例によって家に籠って麦焼酎のお湯割りを飲む。人によって何が幸せかと考えては、答えの出ないまま眠りにつく。ただ、ひとつの言えるのは、この作品がひとりでも多くの人に届いてくれれば、それ以上の幸せは、ない。クリスマスプレゼントはいらない。いや、ちょっと欲しいけど。やっぱり、いらない。

 

ちょっとした悲しい事や、ちょっとした嬉しい事。

ちょっとした怖い事や、ちょっとした安心する事。

ちょっとした腹立たしい事や、ちょっとした幸せな事。

 

日々それの連続で、「生きている」と実感する。

2016年11月

 

 

カタヤマヒロキ

 

 

追伸:2年前に出してもらったフリーペーパーの第2弾が完成したよ。この2年間に何があったかというのを話してます。もし、あなたの近くにあったら手に取ってみて下さい。

フリーペーパー

 

 

たとえ 呼吸が止まっても

ぐるぐると 一台のバンドワゴンで日本各地を周っている。

 

「一体どこまで行くんだろう?」

 

夜の闇にメンバー四人を乗せたバンドワゴンは吸い込まれていく。

 

ヘッドライトの灯りを頼りに暗闇を無闇に走っている。

 

街灯はぐるぐると同じ感覚で続いている。
まるで、どこまでも続くまーるい暗闇の中を走っているようだ。

 


夏に始まったツアーも、ぐるぐると各地を周って、とうとう終盤に差し掛かっている。

色々な箇所へ行った。

 

もちろんツアー中にはライブだけではなく、沢山の物事が移り変わっていった。

 

4月からやっていたラジオが終了し、新たなことも始まっていく。

 

沢山のことを同時進行で進めていた九州編では、今まで以上に体力を擦り減らした。

 

道中、何度も病院へ行っては、自分の保険証の住所が東京になってることで、そうだ、自分は東京都民だったんだ、と再確認した。

 


10/8(いよいよ明日)からワンマンシリーズが始まる。

 

今回のツアーでは過去最多の全5箇所でワンマンを打った。

というのも約3年ぶりにフルアルバムをリリースしたから だ。どの会場も「賭け」。

これは今のDroogにとっては大きな賭けで、勝てば成功するかもしれないという4都市、5箇所。
今の俺たちの精いっぱい。

 

売れてるバンドからしたら、小さなライブハウスばかりかもしれない。

 

でも俺たちみたいなバンドには、この壁はとてつもなく厚く、高く、感じる。

 

精いっぱいに立ちはだかる壁。
ミニアルバムや、シングル、映像作品だったらこんなにワンマンは打たなかったかもしれない。

 

ただ、フルアルバムに収録されてる多くの曲をライブで演りたい、聴いてほしいという気持ちと、昔の曲も含めて改めて今のDroogというバンドがどういうバンドか、ということを知って欲しかった。言ってみればベスト盤のようなライブを開催したかった。

 

 

今回の「命題」というアルバムを作った経緯を表現するには、昔の曲も演る必要があった。

 

ワンマンライブ、これはバンドにとって、とても贅沢なことだと思う。対バンと違って持ち時間がたっぷりとあって、好きなことを限りなくやれる。
そんな思いで開催を決めたワンマンシリーズ。

 

地元の大分から始まり、福岡、大阪、下北、渋谷と周っていく。
これ、もう正直、負けられない戦い。

 

 

今のDroogを見てほしい。
欲をいうなら知ってほしい。
もう、ここで駄目なら、駄目だと思う。
それくらいの気持ち。
これが今の俺たちのてっぺん。原点。

このてっぺんを越えなきゃいけないと思ってる。

進まなきゃいけない。

 

それが右でも、左でも、先でも、上でも、下でも、歩みを止めてはならない。

そして、このワンマンシリーズで越えなきゃいけない。

 


 

幼馴染のガキ共でバンドを組んで、大人になって、誰ひとり辞めずに、ここまでバンドが続いてるのが奇跡。
「一体どこまで行くんだろう?」

 

ぐるぐると丸い暗闇にまた吸い込まれながら、それでもバンドは進み続ける。それしかできない。

 

頭が悪いレベルじゃない。
思いっきり馬鹿、なんだ。

 

だったら思いっきり、やろうと思う。

 

 

 

 

カタヤマヒロキ

 


 

 

【Droog / Neon Sign (Live)】

最後まで読んでくれたあなたに。

 

ワンマンシリーズ直前として「Neon Sign」のライブ映像を公開します。少しでもライブのイメージし易くなれば、いいな。

気に入ってくれるかな。

 

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