エンターテイナーとして
12月5日
ずっと前から作り上げてきた企画
THE BOHEMIANSとの2ヶ所だけのツアー
“ MAKE A GIRL TOUR ” 渋谷編。
今年の始めにTHE BOHEMIANSのツアーに呼んでもらって各地4ヶ所をまわった。
そのツアーが楽しくて楽しくてまだやり足りなくて終わってしまうのが寂しくて、
だったらもう一回やろうと考えたのが始まりの東京・大阪の2回公演。
この日は来てくれた人に
現実を飛び出しちゃうくらいの快感を味わってもらうというテーマで
共演や演出、曲順などを考えていた。
その点
THE BOHEMIANSなんて
“非現実的な格好良さ” と
“エンターテイメント性” を
兼ね備えたロックンロールバンドだから、正にピッタリだった。
そしてこのテーマは見事成功した。
昨夜は完璧な夜だった。
THE BOHEMIANSのステージは素晴らしかった。その時点で今日は最高の夜になると確信した。
俺たちのステージが始まって、予想以上の熱気だった。
お客さんも楽しんでくれてて、盛り上がってる顔も見えた。こちらも嬉しくなりどんどんあがっていく。
ただぶっちゃけて言うと
ものすごく楽しく興奮状態のなかでどこか冷静な自分がいた。
ステージに上がっている人間はどれだけ盛り上がっていても冷静な部分を持ってなきゃいけないという話をよく聞くけど
その冷静さとは少し種類の違う、地に足がついていないような、心ここにあらずという感覚だった。
これはなんだ?頭のなかで原因を探した。
(…これでいいのか?
すべてをさらけ出すのがお前の表現じゃないのか?…)
そして最後に、今夜のテーマを無視して皆がどう反応すれば良いのかわからない、
どうしてほしいのかを提示できないことを言ってしまった。
これは俺なりの表現であって「伝えたい」と、強く強く思ったから言ったのだが、結果的にどうすれば良いかわからないという空気を作ってしまった。
結局楽しませるだの、非現実だの、それっぽいことと言ってても最後の最後でエンターテイナーになりきれなかった。
昨夜「俺を除いては」完璧な夜だった。
というのが
個人的な昨日の感想。
まだ大阪編が残っているのにも関わらずこんなことをぶっちゃけるのはどうかと思うが、
この悔しさを次のステージにぶつけたいと思う。
表現とは
全てをさらけ出すこととは
そしてエンターテイメントとは
それらは伝え方一つでイコールになったりならなかったりするというのを学んだ。
最後に
昨夜来てくれた人
昨夜良いと思ってくれた人
俺は全力でやって
今までで一番自分をさらけ出しました。
伝え方はエグかったかもしれない。
ただそれでも付き合ってくれて本当にありがとう。これからも宜しくね。